漆屋さん通信 その92010年04月01日 13時36分10秒

今回は前回のVol.8の内容をより具体的に記述してみます。
ただ、皆さんの使用方法を全て網羅できないのも
事実ですので、こんな事して大丈夫かなぁと迷ったときは
Vol.8の考え方に戻って判断してみて下さい。

①水に浸けたままにしない。は漆器の基礎である木部に
水分を浸透させてはいけないという事です。
木は水を吸うことで歪んだり膨張したりします。
そうすると、その変形に漆がついていけずに
漆が剥がれたり割れたりします。
漆は呼吸をしていますので浸け置き洗いで
長時間水に浸ける事はNGです。
同様の理由から浸透力のある洗剤を原液で使うのも
避けたほうが無難で、薄めてから使った方が良いでしょう。
②急激な温度変化が起こる環境に置かない。は
木の繊維中にある空気などを急激な温度変化で
膨張・収縮させないという事です。
電子レンジや食洗機で使う事はNGです。
万が一やってしまった時の結果は①と同じです。
③硬いもので擦る事はしない。これは説明不要でしょうか。

結局こうしてみると人間(皮膚)が嫌な事はしない。
と言うのも正しい理解の仕方のように思えます。

* 以前配布した資料の再掲です。

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