漆屋さん通信 その112010年08月18日 17時08分59秒

Vol4では添加物の無い漆が良いと書きました。
Vol10では揮発成分が抜ける塗料がある事を書きました。
お読み頂いている方はここで
”あれっ?”と疑問を持たれた方もいると思います。
添加物の無い漆塗りと揮発油分が抜けた漆塗り
どちらも最終的には添加物が無くなっているけど
どちらの漆を塗ったものの方がいいの?と。
一般的には最終製品段階で成分を議論するのが
普通ですから、漆に関しては注意が必要な訳です。
以下はイメージ図ですが、●が漆、○がその他の成分
とした場合、どちらの塗膜が強いと思われますか?

  ● ● ● ●     ● ○ ● ○

  ● ● ● ●     ○ ● ○ ●

  ● ● ● ●     ● ○ ● ○

そうですね。左の方が塗膜が密で強そうですね。
漆では残る場合→光沢成分、残らない場合→揮発成分
な訳ですが、どちらの場合でも添加物の無い漆で
仕上げたものに比べて塗膜が弱くなるのが一般的です。
でも、揮発分のものはVol5での光沢では区別がつきません。
それを見分けるのが”フワッと”感の有無なのです。

* 以前配布した資料の再掲です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
【】の中の数字は何でしょうか?
【468165】

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://sugimotojapan.asablo.jp/blog/2009/04/17/4249049/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。