胴摺粉と呂色磨粉2007年04月05日 11時11分11秒

     当店で扱っている胴摺粉や呂色磨粉の情報を中心に
     その他の磨粉の情報をまとめてみました。

品名 用途 研磨精度 備考
胴摺粉(緑) 胴摺 0.1μm ・胴摺粉(白)に比べて
  研磨精度が2倍。
・通常は油胴擦り。
  但し、水胴擦りも出来る。
呂色磨粉
(クリーム)
仕上げ
磨き
0.1μm以下 ・呂色磨粉(茶)に比べて
  作業時のからみが少ない。
・種油を塗面に薄く塗り、
  掌、又は綿に磨粉をつけて   
  軽く擦り磨きをする。
チタン白   0.1μm以下  
角粉   0.1μm  

追記
  ・胴擦粉は研ぎ後の胴擦り専用粉です。
    油胴擦りや水胴擦りが可能です。
    蒔絵の粉磨きや、呂色の初磨き(緑)にもご使用いただけます。
  ・胴擦粉(白)は鋭くて力強い粉なので、炭足やキズを消すのに適しています。
  ・胴擦粉(緑)は摺をかける前の仕上げ擦りや、捨て擦りおよび綿目を消すのに適しています。
  ・呂色磨粉は呂色仕上げの摺り漆磨き専用粉です。
    からみつきが少なく、呂色面が白っぽくならず深みのあるつやに仕上がります。
    上擦漆をしっかり乾燥させた後、種油を塗面にうすく塗り、
    拳または綿に磨粉をつけて軽く擦り磨きしてください。

くじらの髭のヘラ2007年04月20日 11時11分11秒


本日、会員のK様から写真のような鯨の髭で作られたヘラを頂きました。
上から
 いわし鯨
 ながす鯨
 ミンク鯨
の髭で作ったものだそうです。

たまにですが、やはり鯨の髭のヘラを求めてご来店頂く方がいます。
(プロの方が多い。)その場合、近くの桜井釣具店をご紹介して
付いて行く事があるのですが、あの髭がこんな感じになるのかという感じです。
材料としての髭は端がばらけていて、見た感じ椰子の皮みたいなのですが
ヘラになるとプラスチックっぽい。
う~ん。これが鯨の髭のヘラかって感じです。初めて実物を見ました。
昔の人は色んなものを上手く活用していたのだなぁと感心しています。

このヘラは釣竿の穂先を作った時の端材から作られたそうです。
今では鯨は禁漁ですから大変貴重なものです。
会員のK様、貴重なものをありがとうございました。
篤く御礼申し上げます。