中田英寿現役引退に思う ― 2006年07月04日 11時11分11秒
サッカーは集団のスポーツだから、意識レベルが違うと苦労が多かったハズ。
中田が下りる(レベルを下げる)という方法もあったかもしれないけど
それじゃ世界で勝てないから、あえて悪者(?)に徹したのだろう。
でもこれって非常に疲れる訳。特に選手同士という立場なら尚更だ。
それが早い現役引退につながったと思われ...
今はただ”お疲れ様。”としか言えない。
オシムも言っていたようだが、日本はまだサッカー途上国。
その認識が無かった(俺たちはサッカー一流国と思っていた?)から
一部の選手は中田の言う事を素直に受け入れられなかったのだと思われる。
その様な選手にはドイツW杯の結果を踏まえて猛省を促したい。
本来プロフェッショナルは世界における自分の位置がどこであれ、
より上を目指して努力するものだろうと思うのだが、その意識が無いのなら
ドイツW杯の1次リーグ敗退を契機にするのも仕方が無い。
かなり厳しい事を書いているようだが、代表としての活動期間は短いのだから、
(もちろんJリーグ期間中も向上心を持ってもらいたいが)その間くらい
向上心を持ってやれないのであるならば日本代表は辞退してもらいたい。
向上心を無くした人間が駄目になるのをよく目にする。
サッカー日本代表には中田がいなくなって
駄目サッカーにならないように願うばかりだ。
個人的には”些細な向上心でいいから持ち続けられるようにしないと。”
と改めて考えさせられた。
追記
中田のサッカーに対する情熱を信じたい。
今はしばし休養してもらって、情熱が再燃するのを願う。
日本全体としてプロ意識の低さは昔からのものだから
それを変える必要があると思う。
中田のような選手はプロ意識の向上にとって絶対必要だと思う。
刻苧(こくそ)について ― 2006年07月08日 11時11分11秒
そこで簡単ながら刻苧について記述してみたいと思う。
刻苧を施す(刻苧掻いと言う)目的は、木地の傷や接合部を埋める事。
これを施す事により木地のしっかりした堅牢な漆器が出来上がる。
刻苧とは以下のものを言う。
刻苧・・・①糊漆に刻苧綿と木粉を適当に混合したもの。
②木粉の代わりに地の粉を混合したもの。
③奈良時代には抹香を麦漆に混合したもの。
糊漆・・・上新粉に水を加えて練り、加熱して糊状にしたものに漆を加えたもの。
(炊いたお米を磨り潰したものに漆を加える方法もある。)
麦漆・・・小麦粉に漆を加えたもの。
だし、木粉、地の粉、抹香はそのもの自体が漆材として手に入る。
あるものを練るだけじゃつまらないという事で
刻苧綿を作ってやろうと考え原料として麻そのものを用意した。
短く切って指先でよじると繊維がほぐれるのは知っていたが、
他の方法という事で、すり鉢を使ってみることにした。
結論を先に言ってしまうと、
麻を数mmに細かく切ってすりこぎすると繊維が細かくほぐれた刻苧綿が
出来る事がわかった。
(1cm前後に切ってやると繊維が絡み合い上手く細かくほぐれない。)
漆の抗菌力 ― 2006年07月27日 11時11分11秒
漆には抗菌力があるようです。
株式会社ファルコライフサイエンスの調べによると以下の通りの結果が出ました。
大腸菌やMRSA(黄色ブドウ球菌)は4時間後に半減し、
24時間後にはゼロになるそうです。
菌がゼロにならなくても少量の菌ならば
人間の抵抗力によって問題ない事を考えると
漆においては菌の増殖がない事が非常に意味のある事だと思えます。
やはり、漆は木の血液だということですね。
時間 | 1時間 | 2時間 | 4時間 | 6時間 | 24時間 | |
MRSA (黄色ブドウ球菌) |
対照 | 11,000 | 12,000 | 19,000 | 22,000 | 2,400 |
うるし | 13,000 | 8,000 | 1,700 | 0 | 0 | |
大腸菌 (O157を含む) |
対照 | 1,200 | 1,600 | 780 | 1,000 | 600 |
うるし | 2,600 | 300 | 120 | 16 | 0 | |
サルモネラ | 対照 | 7,000 | 7,500 | 9,000 | 6,100 | 1,100 |
うるし | 3,000 | 2,300 | 310 | 40 | 0 | |
腸炎ビブリオ | 対照 | 1,100 | 780 | 740 | 650 | 6,000 |
うるし | 12 | 0 | 0 | 0 | 0 |
被検材料
塗料塗膜(うるし)
コーティングプラスチック50mm×50mm
使用培地
●SCDLPブイヨン培地:栄研化学
●クロモカルトコリフォーム寒天培地:メルク
●卵黄加マンニット食塩寒天培地:BD
●MLCB寒天培地:日水製薬
●TCBS寒天培地:日水製薬
試験菌株
●Staphylococcus aureus(MRSA)ATCC25922
●Escherichia coil(大腸菌)IFO3301
●Salmonella Enteritidis(サルモネラ)IFO3313
●Vibrio parahaemolyticus(腸炎ビブリオ)食品分離株
実験方法
1.菌液の調整
試験菌株を血液寒天培地で35℃、24時間培養後、
発育集落を血液寒天培地に接種し、35℃、24時間培養後、
500倍希釈SCDLPブイヨンで1000000CPU/mlに調整したものを菌液とした。
腸炎ビブリオは3%食塩加500倍希釈SCDLPブイヨンで1000000CPU/mlに
調整した。
2.試験操作
被検材料を24時間紫外線照射後、滅菌シャーレに入れ、
菌液0.5mlを滴下し、減菌ストマッカーポリ袋を15mm×45mmに切断した
フィルムで被覆(フィルム密着法)し、30℃で静置した。
1,2,4,6,24時間後、フィルムに付着している菌をSCDLPブイヨン9.5mlで
十分に洗い出した後、その生菌数を測定した。
対照として、抗菌塗膜されていないプラスチック50mm50mmを
同様に試験した。
3.生菌数の測定
洗い出し液の原液、10倍、100倍、1000倍希釈液100μlを、
MRSAは卵黄加マンニット食塩寒天、大腸菌はクロモカルトコリフォーム寒天、
サルモネラはMLCB寒天、腸炎ビブリオはTCBS寒天にそれぞれ接種後、
コンラージ棒で塗沫し、35℃、24~48時間培養後、発育集落数をカウントした。
備考
本文は雑記帳に掲載されていた内容に加筆などを加えて再構成したものです。